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筆のおろし方

筆のおろし方

筆はフノリで穂先が固められています。
ご使用に際しては、このフノリを洗い流してからご使用下さい。

筆のおろし方

■太筆の場合


特別な場合を除き、穂先はすべておろして使用します。
穂先を濡らしながら指のはらで、もみしごいてフノリを落とします。
写真のように流水を使用したり、桶などに溜めた水をつかったりしても良いです。

太筆のおろし方

■細筆の場合


細筆の場合は注意が必要です。
穂先のみを使用しますので、先から3割ほどの部分のフノリを落とします。
お皿やコップに水を溜めて、慎重にほぐしてご利用下さい。

細筆のおろし方


筆のお手入れ方法


筆のお手入れはとても大切です。
お買い上げいただいた筆がどんなに良い筆でも、お手入れ次第で寿命が変わります。
長くご愛用いただく為、ここでは筆のお手入れ方法をご案内致します。


■太筆の場合


大まかにいって、墨は油や木材を燃やしたときに出る煤(すす)を膠(にかわ)で固めたもの、墨液や墨汁はその煤(すす)を合成糊等で固めて液体にしたものです。
筆の使用後に放置しておくと、この煤や膠、合成糊が乾燥して凝固し、様々なトラブルの原因となります。
そこで筆の使用後には、この筆に付着した墨や墨液・墨汁をすすぎ落とすことが大切となります。
指の腹部分で揉み洗いして、墨を洗い出します。ある程度揉んでも墨が出なくなるまで、根気強く洗います。

太筆の洗い方
特に注意していただきたいのが、穂の根元部分。
ここで墨が固まると筆が割れたり毛が切れたりする原因となりますので丹念に洗いましょう。
十分に水分を取ったら、穂先を整えて完了です。

太筆の洗い方
筆架等につるして風通しのよいところで完全に乾かすか、時間のない時は天然竹製の筆巻へしまって下さい。

太筆の洗い方
また、キャップは絶対にしないで下さい。
キャップをすると、水分を含んだ穂の毛が蒸れてしまい、最悪の場合、毛が腐って抜け毛や切れ毛の原因となります。
筆を休ませながらお使いになると長持ち致しますので、可能であれば、お気に入りの筆を2-3本お持ちいただいて、順にお使いになることをおすすめします。
お手入れのポイント
① ご使用いただいた筆にはキャップをしないで下さい。
② 筆は水またはぬるま湯で洗ってください。(せっけんや洗剤を使わない)
③ 筆はやさしくやさしく洗ってください。
④ 洗った後は、風通しの良いところで乾燥させてください。
■細筆の場合


細筆の場合、先端部分の墨を軽く取り除きます。
写真のように紙に水を含ませ、筆を寝かせるようにして、墨のついた先端部分を回転させながら墨をふき取っていきます。

細筆のおろし方
数回繰り返すことによって、ふき取る墨が薄くなってきたら完了です。